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行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ

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囚人のジレンマを学ぶ

おはようございます。行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関です。

今日は、有名でありながらあまり知られていない雑学の話をしたいと思います。
それは、「囚人のジレンマ」というもの。考えれば考えるほど面白い理論です。
少し、時間をとって昼休みにでもじっくり読んでみんてください。

以下に具体例あげてみます。

共同で犯罪を行った(と思われる)2人が捕まった。警官はこの2人の囚人に自白させる為に、彼らの牢屋を順に訪れ、自白した場合の条件を伝えた。

・もし、おまえらが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。
・しかし共犯者が黙秘していても、おまえだけが自白したらおまえだけは刑を1年に減刑してやろう。逆に共犯者の方は懲役15年だ。
・一方共犯者だけが自白し、おまえが黙秘したら共犯者は刑が1年になる。逆に、、おまえの方は懲役15年だ。
・おまえらが2人とも自白したら、2人とも懲役10年だ。

なお、2人は双方に同じ条件が提示されている事を知っているものとする。また、彼らは2人は別室に隔離されていて、2人の間で協調はできないとする。

このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題があります。
2人の囚人の名前をA、Bとして上記の内容を表にまとめると、以下のようになります。表内の左側が囚人Aの懲役、右側が囚人Bの懲役を表す。たとえば右上の欄は、Aが懲役15年、Bが1年である事を意味する。

        囚人B黙秘   囚人B 裏切り
囚人A黙秘   (2年、2年)   (15年、1年)
囚人A 裏切り (1年、15年)  (10年、10年)

囚人2人にとって、互いに裏切りあって10年の刑を受けるよりは互いに黙秘しあって2年の刑を受ける方が得である。しかし囚人達が自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切りあうという結末を迎える。
なぜなら囚人Aは以下のように考えるからだ。

1.囚人Bが「協調」を選んだとする。このとき、もし自分 (=A) がBと協調して黙秘すれば自分は懲役2年だが、逆に自分がBを裏切れば懲役は1年ですむ。だからBを裏切ったほうが得だ。
2.囚人Bが「裏切り」を選んだとする。このとき、もし自分がBと協調して黙秘すれば自分は懲役15年だが、逆に自分がBを裏切れば懲役は10年ですむ。だからBをやはり裏切ったほうが得だ。
以上の議論により、Aにとっては、Bが自分との協調して黙秘を選んだかどうかにかかわらず、Bを裏切るのが最適な選択であるので、AはBを裏切ることになる。囚人Bも同様の考えにより、囚人Aを裏切ることになる。

つまり、A、Bは本来互いに黙秘しあったほうが2年と2年で得であるにもかかわらず、互いに裏切りあってお互い10年の刑を受ける事になる。合理的な各個人が自分にとって「最適な選択」(裏切り)をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できないことがジレンマと言われている。(wikipedia一部引用)
                                           
これは現実にも行われている手法であり、経済学ではゲーム理論とも言われています。

これは、ビジネスの価格競争の世界でもよくあります。
お互いに低価格で出し抜こうとすると、競合ともども最適な利益を得ることができなくなるというものです。
談合を勧めているわかではありませんが、物事の決定理論を理解するには知っていて損はありません。

こんなことを理解しているとビジネスの方法や日常生活のの決定方法が少し変わってくるかもしれませんね。


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