行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ
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乗数効果って?
「xxxの乗数効果はどのくらいと想定しているのですか?」
投資の上昇額よりも国民所得の上昇額のほうが大きくなるという数式の理論から導き出される乗数係数というものがあり、政府の支出の場合も同様の乗数係数による効果があります。
100の投資をすれば、20を貯蓄して80の消費をする。その80の消費の恩恵を受けたものは、同様に20の貯蓄をして80の消費をする。これが延々と繰り返されることになります。つまり国民所得が連鎖的に増加していくことになります。
でも、その消費が海外や海外製品に向けられていたとしたら・・・・。
国民所得への影響もすべてが日本というわけではなくなるでしょう。
そう考えると乗数効果は、いまではあまり完全な指標となる法則とは言えないような気がしますね。
「子供手当なども乗数効果はどのくらいか?」という議論がされていますが、貯蓄に回される家庭の多い現実を考えると、この理論の効果も半減してしまいます。
厳しい現実の打開策に、政府も悲鳴を上げていのが今の状態です。
そういう意味では、菅財務大臣の手腕が大きな影響力を握っており、そういう視点で政府の財政政策を見ているととても面白いかと思います。
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