たった1行の文章

おはようございます。行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関です。

いよいよクリスマスが近づきましたね。12月は街のライトアップと正月モードの２つが併存する不思議な月です。
年賀状書きも今週末がピーク。頑張らねば・・・・。

この仕事をしていて、困る依頼事項がたまにあります。

「書式は雛型でいいから簡単にみつくろっておいて」
「自分でつくってみたから、ちょっとだけ見てみてくれる」
この2つの言葉を、業界では、「悪魔の言葉」と呼んでいます。
理由は、我々の仕事で作る契約書や文章に、実は雛型というのがありそうでないのです。
雛型があると言っている人は、本質を知らない士業です。
契約書、議事録などは内容が一部かわるとすべてが変わる。法律の条文というのは、すべてが芋づる式につながっているので、1つの文言を削除したり追加するとすべてに影響するのです。
ただ、そこを理解してもらうのは非常に難しい。
さらに、「ちょっとだけ見る」ということは、法律においてはあり得ない話です。
理由は、上記に述べたとおり。

たった1行の文章に、数年かけて蓄積したあらゆる知識を集約させる。
たった1行の文章でも、2日から3日、あるいは1週間、考え抜いて書く。

それが我々プロの技なのです。

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