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行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ

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中国人船長解放に思う

おはようございます。行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関です。

めっきり涼しく、いや、寒くなりましたね。
一気に長袖になりそうです。

今朝は、中国人漁船船長の開放のニュースが飛び込んできました。
野党と与党の考え方、行動、発言の違い、国際問題と司法権、外交問題などさまざまなものが入り混じった問題でした。

与党の立場から見ると、景気低迷の経済活性化が最重要課題。中国からの輸入停止、観光停止などの経済政策がこのまま継続すると経済の問題や軍事問題に発展する可能性があるために長期化を避けたいという現実的解決策を模索して結論を出した。
野党の立場から見れば、国家の威信にかかわる問題であるために、中国圧力に屈するのはおかしいという理想論的国家論の発想。
どちらの立場も立場がかわれは同じ発言や言動をしたであろうが、立場に応じた言動や発言が如実にでた事件でした。
一方、検察に政治圧力がかかわるのは法治国家としていかがなものかという点も指摘されている。

時期を同じにして、厚労省の局長の文書偽造問題に関して、大阪地検特捜部のデータ偽造問題が世間を騒がせている。地検への世間からの注目度が高い状況での今回の中国人船長の逮捕。
一那覇地検の判断が、国際問題へとつながっていることに対するプレッシャーといつもより厳しい国民の眼。検察自身も今回の問題は、一地検が判断する問題なのか?という自問自答をしているはず。

この状況は、有名な「砂川事件」の最高裁の判例を思い出させてくれる。
「日米安保条約は、・・・・・主権国としての我が国の存立の基礎に極めて重大な関係を持つ高度な政治性を有し、一見極めて明白に違憲無効であると認めない限りは、裁判所の司法権の範囲外のものである」
という有名は判例があります。

簡単にいうと、政治的な判断が必要な重大問題に関しては、一司法権では判断できないという判断です。
今回の中国人船長の問題は、この判例の状況とは全く違うものではあるが、政治的国際問題へ発展してる判断を一検察の判断が握っているという状況においては同じといえます。
検察庁のコメントに「長期的拘留を継続するには荷が重すぎる」というコメントがありましたが、まさにその状況を垣間見ることができます。

今回の結論は賛否両論ですが、今回の問題を通じて、国民が「中国」という国家、国民性をあらためて理解するにはいいきっかけになったような気がします。

政治的意見や反論など大事ですが、事件を通じて何かを学びとることも重要ですね。


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