行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ
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営業の前に戦略って何?
SNSでこんな言葉が氾濫していました。
営業をする前に、戦略が大事である。
戦略をじっく考えずに営業をしても意味がない。
それは孫正義氏の起業時を例に説明している記事でした。
内容はごもっともです。
でも少し違和感を感じてしまう部分があるのです。
ごもっとものことなのに、「それはなぜだろうか?」って。
私の前職を例にすると、そこでの営業部隊では、半期に1度、営業のビジネスプランを作成し、上司の前で発表していました。
戦略とそれに基づく営業のフォーキャストです。(フォーキャストとは売上予測のこと)
しかもパワーポイントできれいに・・・・・。
まさに、人に説明する資料だからシナリオも大切です。
戦略無くして 競合と勝負できず。
と言わんばかりに、ビジネスプランの重要性を叩きこまれました。
そして、今でもそのビジネスプラン(営業戦略)の大切さを痛感しています。
なのに、なぜ、違和感を感じたのだろうか?
それはまさしく、このビジネスプランニングは、経験したものにしか書けないからなんです。
20代の大学生に、起業したいならビジネスプランを作ることから始めなさい。といっても、何を書けばいいのかわからないはずです。
もちろん書籍で勉強すればいいのですが、正直言って、ビジネスプランには、答えがない。
これでいいというものはないんです。
自分が納得できてスタートができればいい。
そういうもの。
20代の学生でなくても、30代、40代で起業をする人のビジネスプランを見せていただいても、千差万別です。
正直、経験の差が資料にでてきます。
でも、いいたい内容は大差がない。
つまり、ビジネスプランを描いた経験のない人に、ビジネスプランの重要性を訴えても伝わらないんですよ。
本人の頭で戦略が理解できていればいいんです。
営業をする前にビジネスプラン(戦略)を練ることが大事というのは、そのとおり。
でも、頭で戦略ができていれば、ずーと考えるよりも動くこと(営業)のほうが大事だと思うのです。
もちろんやみくもに動くという意味ではないですよ。
頭で考え抜かれた戦略に基づいてです。
おそらく、99%以上の脱サラ起業家は、戦略論を論じても 言っている意味が理解できていない。
しかし1%の上場を目指す起業家は、言われなくても戦略を立てているのです。
だれに対して戦略論の重要性を論じているのか?
99%は、本当の意味を理解できていないで、ボヤンとした感じで「大事なんだろうな」ぐらいにしか感じていないはずです。
そこが違和感の根源だったような気がします。
納得のいく机上の戦略を立てるために、考えすぎて1年、2年・・・・。
旬が過ぎてしまいますよ。
そんなことをしているのであれば、営業をしながら、失敗を経験して、走りながら実務の戦略を立てていくほうが99%の脱サラ起業家には向いているような気がしているのです。
では、また。
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