行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ
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起業の現実
こんなことを言われる方が意外にたくさんいます。
「副業しながら 売り上げが上がってきたら 会社を辞めて起業して一本に絞っていこうと思います」
いわゆる週末起業的な発想です。
この週末起業的な発想自身を全然否定するつもりもないですし、そのような意識は大切かと思います。
言わゆるリスクヘッジをしながら起業する方法だからです。
で、起業が実現するかどうかという視点だけに絞って考えると、「きわめて難しい」というのが、現実です。
なぜなら、「売り上げが上がってきたら・・・」というのは、理想であり、週末にだけ時間を割いて成功するほど現実には甘くないからです。
つまり、いつまでも売り上げがあがらす、起業は夢で終わってしまうのです。
もちろん うまくいく人もなかにはいるでしょう。
でもそれは、ほんの数%です。
週末に全力で事業をしてもせいぜい事業に打ち込めるのは、土日併せてで20時間か25時間程度。
それに対して、実際に起業して事業をしている人は、毎週60時間から70時間、あるいは、100時間前後まで、その事業のことだけを考えています。
それでも3年以上続いて、うまくいく人は30% 程度。
その人たちと対等に、いやそれ以上の成果を出さないと売り上げはあがらない。
労働時間の比較は、算数の計算でもわかります。
それでも、やはり人間はリスクヘッジをしたがる。
ですから、リスクヘッジは起業にはありえないんです。
でも、週末に本業以外の仕事を副業としてやるのはいいことです。
ですが、それはあくまで週末副業。
そこを間違えると、いつまでも起業できないままで終わってしまいます。
どこかで一歩踏み出さないといけないんです。
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