行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ
<
初任給と昇給率
今でも覚えていますが、20年前の私の初任給は182700円でした。当時の平均は確か17.5万円程度ぐらい。外資であったために多少平均より高めでした。
20年で3万程度しかアップしていません。日本の初任給は低すぎる感じがします。
中小企業で賃金設計をするうえでは、大卒初任給という社会的な世間相場に応じて決められてしまう数字がありますが、この初任給が低いせいで全体のバランスが悪くなります。その場合は若年層の昇給率の補正を行うことになります。ただ、この若年層の昇給率補正をしていない会社は後々しっぺ返しが来るのです。
それは中堅社員を中途採用して、しかもそれなりの人材を確保する場合には、世間相場に合わせようとすると、新卒採用で昇給してきた人よりもどうしても高くなってしまい、賃金体系のバランスが崩れてしまいます。つまり不平不満が生じてしまうのです。
するとその会社の離職率が高くなり、徐々に不安定な会社になっていくのです。
厳しい状況の中、若年層の昇給率に関しては、その企業の踏ん張りどころです。
一見 軽く考えがちですが、会社にとってはとても大事なファクターなのです。
コメント 0