行政書士・社会保険労務士の創業支援コンサルタント伊関のブログ
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起業家の障壁
東京は9月になりだいぶ湿度が減ったおかげで日陰にいくと涼しく感じる反面、日差しが強くなったような気がします。まさに、ハワイにいるような強い日差しです。じりじりと肌を照らす日差し。9月は小学校の運動会のシーズンです。それまでには、秋の気配がほしいものです。
ベンチャー企業や会社設立後の間もない会社には、ビジネスを事業化し、事業として存続させるためには多くの障壁が立ちはだかります。
特に研究開発の必要とする製造業などでは、研究成果が実用化され、使える技術として確立されるまでの関門を「死の谷」と呼び、市場化し販売網や生産設備を充実させて、実際の事業として軌道に乗せるまでの関門を「ダーウィンの海」といいます。
「死の谷」とは開発コストがかさみ、資金がつきて倒産の危機を迎えること。
「ダーウインの海」は、設備投資資金がかさみ、軌道に乗せることができないこと。
どちらも、投資に関するものです。
実はサービス業でも同じです。
設備投資資金やマーケティング費用がかさみ、事業を軌道に乗せるまえに資金が尽きてしまうことも多くのサービス業者で見かけます。
「鶏と卵」という例えと同じで、軌道にのったら投資をするのか、投資をするから軌道に乗るのか。
ベンチャーサービス業者の多くは、「ダーウインの海」を嫌い、投資を抑制します。ただ、そのために軌道にものりません。そしてジレンマに陥ります。
起業家の一番の障壁は、「ダーウィンの海」ではなくて、ダーウィンの海に突入する前に投資を抑えてしまい、なにも変化が起きないことなのです。
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